私は57歳の看護師です。勤務先の定年は60歳なので、あと2年半になりました。
この年齢になるまで、定年後の働き方を真剣に考えたことはありませんでした。
「60歳になったら、再雇用でそのまま残ればいい」
なんとなく、そう思っていたんです。
ところが、再雇用で働き出した先輩ナースから収入について教えてもらってびっくり!!
私の勤務先で再雇用となった先輩によると、給与は現役時代の約6割で、ボーナスはなし。年収にすると、現役時代の4割程度になったそうです。
想像していた以上に下がる可能性があると知りました。
私は頸椎症で昨年12月から夜勤ができなくなり、すでに収入が減っています。このまま定年を待つのか、それとも今のうちに別の働き方を探すのか。急に現実的な問題として考えるようになりました。
この記事では、再雇用の収入や高年齢雇用継続給付について調べたこと、そして実際に転職エージェントへ相談して分かったことをお伝えします。
どちらが正解かを決める記事ではありません。同じように迷っている50代の看護師さんが、自分で判断するための材料になればうれしいです。

再雇用になると、収入はどれくらい下がる?
再雇用になると、お給料はどのくらい下がるんだろう? まずは調べた数字を一緒に見てみましょう。
最初にお断りしておくと、看護師だけを対象にした再雇用後の収入調査は、私が探した範囲では見つかりませんでした。
ここで紹介するのは、業種を限定しない調査の結果です。看護師にも同じ数字が当てはまるとは限りませんが、再雇用後の生活を考える一つの目安にはなると思います。
パーソル総合研究所が公表した「シニア人材の就業実態や若手への影響に関する調査」では、定年後に再雇用された人の約9割が年収の減少を経験し、年収は平均44.3%下がっていました。
さらに、年収が定年前の半分以下になった人は約5割でした。
| 調査項目 | 分かったこと |
|---|---|
| 再雇用後の年収 | 約9割が減収し、平均44.3%下がった |
| 定年前との年収比較 | 約5割が、定年前の半分以下になった |
私は「下がったとしても、1〜2割くらいだろう」と思っていました。そのため、この結果を見たときは正直こたえました。
ただし、これは全業種を対象にした調査です。看護師である私の収入が同じ割合で下がるとは限りません。
自分の場合にいくらになるのかは、勤務先へ確認するのが一番確実です。
収入の減少を補う給付も、最大支給率が下がりました
60歳以降も働き続け、賃金が60歳到達時点と比べて75%未満に下がった場合、一定の条件を満たすと「高年齢雇用継続給付」を受けられることがあります。
この給付の最大支給率は、2025年4月から15%から10%へ変更されました。
| 60歳に到達した時期 | 最大支給率 |
|---|---|
| 2025年3月31日以前 | 15% |
| 2025年4月1日以降 | 10% |
ここで大切なのは「最大」という点です。
誰でも一律に10%を受け取れるわけではなく、実際の支給率や支給額は、賃金がどの程度下がったかなどによって変わります。また、雇用保険の加入期間をはじめとする条件もあります。
原則として、2025年4月1日以降に60歳へ到達する人には、変更後の最大支給率10%が適用されます。私は、こちらに当てはまります。
制度は変更されることがあるため、自分が対象になるか、いくら受け取れるかについては、勤務先やハローワークで確認する必要があります。
私は夜勤を外れた時点で、すでに収入が減っています

ここからは、私の話です。
私は頸椎症で夜勤ができなくなり、診断書を提出して夜勤を外してもらいました。
体を守るために必要な選択だったので、後悔はしていません。ただ、夜勤をしなくなったことで、収入は月に3〜4万円ほど減りました。年間にすると40万円以上です。
そして、この状態で60歳を迎え、再雇用によって給与がさらに下がったら、生活はどうなるのか。
そう考えたとき、初めて「何も調べずに定年を待っていてよいのだろうか」と思いました。
転職エージェント2社に相談して分かったこと
「このまま定年を待つのか、それとも今のうちに別の働き方を探すのか」。迷ったまま何もしないのが一番落ち着かなかったため、私は看護師向けの転職エージェント2社に登録して相談しました。
相談したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。まずは、57歳で夜勤ができない私に、どのような求人があるのかを知りたいと思ったのです。
紹介されたのは、夜勤のない仕事でした
実際に相談すると、夜勤のない訪問看護、デイサービス、健診センターなどが選択肢として挙がりました。
ただ、私は頸椎症のため、患者さんを抱えることや重いものを持つことに制限があります。訪問看護も、仕事内容によっては難しいと感じました。
それでも、「夜勤ができないから看護師として働けない」のではなく、「体に合う働き方を探す」という考え方ができたのは、大きな収穫でした。
今回は転職を見送りました
紹介された求人は、私の場合、現在より収入が下がるものが中心でした。そのため、今回は転職しないことにしました。
しかし、相談したことで、次のことが分かりました。
- 外にはどのような求人があるのか
- 夜勤なしで働ける選択肢があること
- 今の職場の条件が、実はそれほど悪くないこと
- 転職せずに残ることも、納得して選べること
2社では、担当者の対応が大きく違いました
私が利用した2社では、担当者の対応にも違いがありました。
一方では、応募や面接を急かされているように感じました。もう一方では、「条件だけを見れば、今の職場に残るのも一つ」という趣旨の助言を受けました。
転職を支援する立場の担当者が、無理に転職を勧めなかったことが印象に残っています。その言葉を聞いて、私はもう少し今の職場で頑張ってみようと思えました。
同じ看護師向け転職エージェントでも、担当者によって、相談の進み方や受ける印象は変わります。
定年まで残るか、今から外を見るか
私が調べたことと、実際に相談した経験をもとに、二つの選択肢を整理してみます。
定年まで働き、再雇用で残る
- 慣れた職場や人間関係の中で働ける
- 通勤や生活のリズムを変えずに済む
- 新しい仕事を一から覚える負担が少ない
- 再雇用後は、給与が大きく下がる可能性がある
定年を待たずに、外の職場を見てみる
- 再雇用以外の給与や働き方と比較できる
- 夜勤なしなど、体に合う職場を探せる可能性がある
- 新しい環境や人間関係に慣れる負担がある
- 転職しても、必ずしも条件がよくなるとは限らない
私は今も、どちらがよいのか迷っています。けれど、外の求人を知ったことで、以前より具体的に比べられるようになりました。
今すぐ辞めなくても、情報を集めることはできます
転職エージェントへ相談する前の私は、登録したら転職を勧められるのではないかと不安でした。
でも、情報を集めることと、実際に転職することは別です。
- 再雇用後の勤務条件や給与を勤務先へ確認する
- 外にはどのような求人があるのか調べる
- 夜勤なしなど、体に合う働き方があるか相談する
- 今の職場と外の求人を比べてみる
こうした情報を集めるだけでも、二択に見えていたものが、三つ、四つの選択肢に広がるかもしれません。
動くにしても、動かないにしても、必要なことを知ったうえで決めたほうが、あとで納得できると私は思っています。
まとめ|定年前に外の条件を知ることも一つの備え
再雇用後の収入を知り、私は初めて定年後の働き方を真剣に考えるようになりました。
転職エージェントへ相談した結果、今回は転職を見送りました。それでも、外の求人と今の職場を比べられたことで、「残る」という選択にも以前より納得できるようになりました。
2社を実際に利用して感じた違い、登録後の連絡、紹介された求人については、別の記事で詳しくお伝えします。
関連記事(準備中):看護師転職エージェント2社を57歳が実際に使って比較
参考資料
※パーソル総合研究所の調査は、看護師に限定した調査ではありません。
※制度や支給条件は変更されることがあります。ご自身の場合については、勤務先やハローワークへご確認ください。

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